トド松だから1人でも川の向こうになじめるのであって、チョロ松があの集団の中に放り込まれたらきっとゲルゲる。まさにその状況が日常。
この数日、おそ松さんに振り回されっぱなしだった。
こんなはずではなかった。
そもそもこのブログ開設は『普段抑圧されていて言えないことを叫ぶ』というのが目的だったのだ。
それなのに……、
…………、
……あ、合ってるね。
おかしい、こんなはずではない、という流れにもってくはずだったけど、ブログコンセプトから1ミリみずれてなかった!!!
1ミリも!
ずれてなかった!!!
っっっっしゃああ! おらぁぁぁぁ!!! いよっし! ぃよおっし!!
とはいえ、そろそろおそ松さん以外の怒号もあげておきたいところだ。ちょいちょい、とあるクズ男を蛇足気味にディスっているけど、それとは違うやつをだね。書いておかないとね、俺の体の中で十四松が増殖しそうなのだよ。
己を取り戻せ俺。
ということで今日はコミティア!
前回、初めてコミティアに一般参加して、なんだか居心地が良かったからまた行こうと思っていたんだ。
けれど仕事はサービス業で、土日祝日こそ休みがとりにくく、シフト希望は一か月前の月初となっているので、うっかりするとイベントのことをすっかり忘れて慟哭するはめになる。
例『うおおおおおおおおおお!! 家宝は寝て松休み申請すんの忘れてたあああああああああああああああ!!!!』
ちなみに今日も仕事だった。
けれどセーフで、午後出勤だったから、こりゃ午前中行けんじゃね? よっしゃ行くぜビックサイト!!!
と思って起きたのが11:08。
…………えらいぞ、いつもより20分早く起きれたな。
一本早い電車に乗れるじゃないか。
ははははははは~。
あああああ……たく、よお、この………この、……ほんと、……ったくよぉっ
昼夜逆転生活が骨の髄までしみてるよ。
職場の遅番シフト組に『遅番で帰ったら何時ごろ寝てる?』って聞いたら『俺けっこー遅いな。三時とか四時とか』『私もそうだね。帰ってから映画一本見ちゃうとそれくらいになるかな』とか答えられた。
俺『え、朝の6時とかに寝てるんだけど』
『はぁ? そんな時間まで何やってんの?』
俺『え。……本とか? 読んでる、かな』
『っぽいね~、ぽい(笑)』
(言えない。pixiv巡回したり変な漫画描いたりオカシナ小説書いてるなんて、言えない。言えない)
(そもそも言えていたら、こんな深夜にこんなブログ書いてない)
(言えるなら職場の事務所で客情報検索しながらおそ松だとか宇宙兄弟だとかノンブレスで語りまくってる)
あー。春コミは忘れずに申請しよ。……とか、11月末には似たようなこと思ってたのに、すっかり忘れてたからな!
職場に行くとオタクズモードが省エネ画面に切り替わるんだよ、忘れちまうんだよ!!!
あああ、行きたかったコミティア。行きたかった家宝松!!
しかしまあ、コミティアのおかげで一本早い電車に乗れたので、職場の最寄りの本屋で少しだけゆっくり漫画を物色することができた。
数日前にブログに書いた、漫画の新刊入荷数は絶望的だけど既刊の揃えはなかなかの店舗の丸善だ。
そしてそこで俺は出会ってしまったんだ。
出会った瞬間、俺はなぜか心がぽっかりと空虚になった。足は止まり、両眼がプラスチックにでもなったような感覚。
……あ。
空虚だった白い心に、そんな言葉がポッと出た。
出てる……。
まるでそれがきっかけだったかのように、次々と言葉が生まれ、あふれ出した。
出てる出てる出てる入荷したんだほかの本屋ではアニメに放送前には大量入荷平積み面陳してアニメと同時に消え失せたの現象を巻き起こしていたのにここには一切そんな現象がないっていうか既刊の揃えはもちろん漫画文庫の揃えもなかなかだったからアニメ化前には棚差ししていたんじゃないのかって思うけどいくら探しても棚になかったからどうしたんだコラっていうか既刊本の揃えの良さだけが唯一の取柄なのに他の書店との配本戦争に負けたのかよ東京といえば丸善だろなんで丸善なのにそんな弱いんだよっていうかやっと入荷かよやっとかよいつぶりだよ前のクールはどうだったんだ入荷してたのかよそもそもこの原作は買うつもりはなかったんだけどなんだろうこの店に入荷しているんだったらすっげーレアな気がするからなんだかほしいっていうか文庫のとこになんで雑誌も置いてんのこれ見よがしに大型漫画の平をつぶしてまで特設棚作ってんのそしてこの雑誌どっちも1冊だけじゃんってちょっと待ってこれお前わざわざ1冊だけをこの棚に平にするってことはお前もしや配本が1冊ずつしかなかったんじゃねしかもビニールでガッチガチにしてるし美本に力入れてるし棚に差して置くよりこうやって平にしてフェア展開したかったってことだよなまじかまじかちょっとまじかお前頑張ったじゃんなにこれレアめっちゃレア他の店舗だとこの値段見てちょっと悩んで結局買わないけどここの店ならなんかめっちゃ欲しいんだけどよし買おうもう買っちゃおううん買うわこれ買うわ買ったもう買ったしかも特集が監督インタヴューだし買ったはい決まりーレジもってっちゃうよ買っちゃったやった買っちゃったやっべ2月に旅行行くから節約しなきゃって思ってたくせに買っちゃったまあいっか家宝松とコミティア行くより節約だしな!!!!
ということで出会ったので買っちまったよ PASH! と spoon,2Di とおそ松くん①
そう!
もちろん!
特集はおそ松さん! イェス!!!
アニメとかあんまし見ないし漫画派だからアニメ雑誌とか買わないしコミック派だから漫画雑誌買わないし、某クズ治の特集雑誌買いすぎててクズと見限った瞬間「もう雑誌地獄から抜け出せるんだーー!! わーーー!!」っと歓喜したというのに、買っちまったよ雑誌!
アニメ雑誌なんて買うのいつぶり? っていうか買った記憶があんましない。
Switchのスラダン特集と手塚治虫特集くらいじゃないか?
おそろしいよおそ松さん。
この俺に雑誌を買わせるとかすごいよおそ松さん。
まあこれから買う人のためになにが書いてあったかは詳しくは書かないけど、ちょっとインタビュー楽しいなこれ。
カラ松はとにかくかっこよく突き抜けるほどキザに。気を抜いている瞬間は一秒たりともない。
はい! 肝に銘じます!!
カラ松はとにかくかっこよく!
カラ松は突き抜けるほどにキザに!
カラ松は一瞬たりとも気を抜かない!!
イエッサー!! イエッサー!!!
「カラ松は人気でなさそうだったんで好きだったんですか、今はなんか人気ありそうなんで……」
……。
…………。
大丈夫安心してカラ松! 俺はお前が大好きだから!!!!
突き抜けるほどキザに!
カッコいいよカラ松!!
カッコいいよカラ松!!!
ヒューヒュー!!
そして出来上がるのがアレ(カラ松)!!!
それでこそ、俺の、カラ松っっっっ!!
そんなお前に俺はもだえるんだ。
ありがとう、公式。
俺をもだえさせてくれ。
くふふふ~
くふふ~
もう休憩時間た楽しみで仕方がない俺。
食事をすませて事務所に戻って、残りの時間に雑誌を開こうとした俺。
至福のひと時、かと思いきや
「……ということで、お疲れまさでした~、僕帰るんで、蔦王子引継ぎ、」
と爽やかスポーツマンが話しかけてくる。
「あ、その読んでる雑誌、」
「えっと引継ぎってさっきの領収書の件ですか?」
「うんそうそう。ほかの人にも教えといてね」
「わっかりましたー」
「その雑誌おそ松くんだよね。今なんでそんなに流行ってんの?」
俺、あえて普通を装って雑誌のことには触れなかったのに、同僚は再度触れてきた。
いや、うん。
別にいいんだよ。
職場では休憩中に漫画とか読みまくってるし。コミケ休みを申請してるくらいだからオタクであることは知れ渡っているよ。
だからこそそこで雑誌を開こうと思ったのだし。
けれどな、その質問にはちょっと俺様困っちまうぜ。
おいおい、なんて質問しやがるんだ。
例えばな
『あれ? 今度はアニメ雑誌読んでるの? それっておそ松くん?』
とかなら
『おそ松くんじゃなくて「さん」なんですよ。おそ松くんが大人になったっていう設定の、深夜アニメです。面白いんですよ』
という返答ができる。
けどな
『今、なんでそんな流行ってんの?』
という質問には困る果てる。
それ聞くの?
聞いちゃうの?
言うの?
言わせるの?
言うの???
言えっていうの?
言うよ?
『今アニメやってるんですよ。おそ松くんが成人してみんなニートっていうクズ設定で、かなりシュールなんですよ。面白いんです』
『へえー』
言えなかった!!!!
言わなかった!!!!
俺冷静を保てた!!!
えらいぞ俺!
今日は二回も褒めさせるな、俺。
っていうか、そこのリア充!
言わせる気か!
しゃべりだすぞ。
しゃべりだすぞ!!!
しゃべりだすぞおおおおお!!!!
しゃべりだしちゃうぞおおおおおおおお??????
ああああ、こわいこわいこわいよ、リア充怖いよ!
『あれ、それおそ松くんじゃない? なっつかしい! かなり子供のときにやってたやつだね。こんなの読みだすなんて通だね!』
とかいう上司。
『通っていうか、今流行ってるんですよ』
『えええ? なんで!?』
『アニメやってるんで』
『えええ! なんで!?』
これがリア充でスポーツマンでサークルがキャンパスでシャアハウスな人生を歩んできたやつらの反応だ!!!!!
毎週スキーに行って、夏には海でカヌー漕いで週末キャンプしている休日を過ごしてるやつらの反応だ!!!
ゲルゲ成分骨髄から分泌しそう。
なりそう。
あれに。