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天球蜂蜜

真面目にふざける。これぞ人生。閉じてる口の中で叫んでいることをここで開放するブログ。

そうして中の人に出会った古の都は、行く度になにか不思議に出会う場所。

 

さて、そんな感じで一松と遭遇したわけですが、果たして本当にあれが一松の中の人だったのかははっきりしません。

「別に風景がはっきり映らなくてもいいの。福山くんがはっとなにかに気が付いたっていう表情が取れればいいから」

という言葉を俺の耳が聞きつけ、なぬ? 福山だとう? と、ぎろりと視線が動いただけだから。

けれどまぁ、奴が来るわけがないことはわかっていたので、俺はじっとお守り売り場の列に並んでいた。おばちゃんたちがさるのお守りを求めてきていたので助かった。

なぜかというと、さすがの京都もオフシーズンのためか、小さなお寺や神社なんかは、社務所に人がいない。

八坂庚申堂も類にもれなかったのか、人がいない。

俺よりも先に庚申堂に来ていたおばちゃん、というかおばあちゃんたちは、お守りと御朱印のために実に積極的だった。

御用の方はこちらでお知らせください、というチャイムを押しまくる。

なんで人がいないのよ? ここよ、これを押せばいいのよ。と大声で言いながら押しまくる。

しかし出てきたおばあちゃんは、お守りを欲すおばちゃんたちより先に、お堂の前でくくりざるの手入れ? をしていたおばちゃん(若いおばちゃんという感じ。四十代?)に声を駆られた。

「ちょっとお母さん、うちで撮影ってきいてました?」

なんと!

まさかの無許可?

ちょっとざわつく。

「ええ? 撮影? なんのことかね?」

おばあちゃんも驚く。

ざわつく。

撮影スタッフのリーダーっぽい女性が慌ててかけてくる。

「先日、建物を移さなければ撮影をしていいと言ってくれましたよね?」

おばあちゃん、眉根を寄せる。

「私が言ってんですか? そんなこと」

「言いましたよ!」

「ああ、じゃあ言ったんですかね」

「早めに撮影を終わらせますから、すみません」

まあそんな感じで、撮影隊は撮影の準備をスピードアップをしてゆき、若いおばちゃんとおばあちゃんはやっと社務所を開けてくれたのだ。

それで俺はその列に並ぶことができた。

おばちゃんたちは、猿のお守りの、一つ一つ表情が違うという猿の顔をじくり吟味してゆくのでぜんぜん俺の番が来ない。

そんな中、とうとう福山くんが現れたらしい。

というのも、俺は社務所に集中していたし、福山くんの顔を実はよく知らなかったからだ。

撮影を始めた場面をぼんやり見て、「福山って、福山潤かなぁ」「あれ? あれって福山潤かなぁ?」「あれ? 福山潤って一松の中の人じゃね?」と、なんとなーく考えていて。

一日を終え、ホテルに戻り、そうだ、福山って名前のなんだが体が細くって目も細いにーちゃんを探そう、と思い、スマホをくりくりくりいじっていたら、

 

 

やっぱり該当するのは一松だった。

 

ということになった。

 

 

まあそんな感じだ。

 

京都って、ひょんなところでひょんなものと出会うところだから面白い。

 

そして、なにか不思議な力が確かに存在していると思ってしまう出来事があるから面白い。

 

面白いだけならいいけど、ちょっと怖い。

目的の神社に何回もトライしているのに全然いけなかったり、かと思ったら、今回は気が付いたらもう3回もそこに行っていたり、迷いに迷って同じお寺に戻ってきたり、「またかよ!」とつい叫んじゃったりすることもある。

 

あと、スマホのマップに頼りすぎてる友人にイラッとして、マップばかり見ていて迷いに迷ってしまった友人の言葉をついに丸無視して俺の思う方向に無言で歩き続けて目的の店にたどり着いたりもした。

友人、歩くの遅いし。

だから誰かと旅をするのが煩わしいんだ、と思うけれど、やっぱり一つのものに共に感動したり共感したり、迷って迷ってたどり着いた場所で「やっとついたよ!」と喜んで馬鹿みたいに笑ったりするのは、一人旅では味わえないものだ。

 

ところで、俺の旅は、友人たちの中では奇妙に面白がられている。

 

どうやら俺の一人旅はちょっとおかしいらしい。

 

俺も、まじめにふざけることが好きなので、たぶん一人旅の時は超まじめにちょうふざけている。

 

例えば、占いで、あっちのほうに旅をすればいい、と言われたからじゃあそっちに行ってくる! つっていったらケガして帰ってきたり。

北野天満宮で大雨落雷が発生し、俺は「雷神や! 道真や! 雷神様のお通りだ! やっはー!」というテンションで、あ、もちろん声には出してませんよ、北野天満宮の真上に稲妻が走る写真を撮ってやろうと写真をバシャバシャとりまくって、結局取れなかったよー、という写メを送ったりしたりする。ちなみに、肉眼では雷神道真が北野天満宮にお帰りになる瞬間は何回でも見た。いいもの見たと思う。

あと、突然、へんな山道を見つけてぐいぐい山を登ってみたり。

おもむろに住宅街に入って行って、長い長い階段を上り、その姿を覚えてはいないけれど、古い神社にたどり着き、人気がなくてしんと静まり返っていて、木の影で黒いイメージしかないそのじめっとした場所なのに、神社の裏に回って井戸を見つけ、のぞき込んだら自分の顔が小さく映り込む、鏡みたいな水底があった…。あの神社はどこにあるのだろう。京都に行くたびにそこを探すのだけれど、なんかたどり着けないんだよな。

知ってる人がいたら教えてほしい。

もう一度行きたいんだ。

あの井戸をもう一度のぞき込んでみたい。

 

そんな旅を面白いからなにか文書に記せば? とか言ってくれる。

うれしいが、実際にそんな旅に巻き込もうとすると、だいたい何か理由をつけて乗ってこない。

なんだよ。

みんな、つまんねーな。

 

 

行こうよ。

夜中に百鬼夜行の道を歩こうよ。

だって一人じゃ怖いんだもん。

でもツアーには参加したくないんだもん。

自分で行ってみたいじゃん。

行こうよ。

 

 

そんな感じの旅を、ちょいちょいここに書いてゆくよ。

今日はかかない。

体調が悪いから。

京都旅の最中に、唇が鮮血のように赤く染まり、ぷっくりと晴れ、ぴりぴり痛かった時期があった。

徐々に良くなっていって、東京に戻ったときには、なんだかひりひりしてかさついてるなぁ。ホテルのボディーソープも会わなくてひりひりしたし、やっぱりマイ石鹸とかもってくべきだったなぁ、って思ってたら、昨日起きたら唇にたくさんの口唇ヘルペスが!!!!

 

風邪の時とかに、ぷちっと一個二個できることはあったけど、今回は風邪とかひいてないのに、え? なにこれやばい!! ってくらい水ぶくれができていて、慌てて皮膚科に行った。

そして今、ちょう具合が悪い。

 

ぐったりやー。

 

なんやろ。

京都でまたやばい写真とってきたかなw