メジャーな漫画でもいいじゃない。
牛筋の煮込みが食べたかった。
今日はそのことばかりを考えていた。
仕事帰りに浅草にでも赴いて一人楽しいぜケセセをしてもよかったのだが、いかんせん俺は、遅番からの早番で睡眠時間が足りておらず、そうゆうときは昼飯食べた後あたりから思考回路がとぎれとぎれになってしまうので、一言でいうと、さっさと帰って眠いりたいという欲求がすべての欲求の上を行く。
だから俺は帰った。
しかし途中で本屋によった。
仕事場近くの丸善は、新刊配本数が糞みたいに少なくて購買者としては満足はできないが、しかし既刊の漫画の揃えはなかなか良い。
けれど最近コミック担当者が変わったのか、むむやりおる、とうなる揃えではなくなってしまった。
でも、あの店舗の規模での品ぞろえはなかなかのものだ。
ということでコミックコーナーをぶらりとしたが、新刊コーナーにはめぼしいものは見つけられなかった。
ところで、メジャーな漫画というものはどういったものだろうか?
出版業界に携わる人物と話すきっかけがあった。
大した話はしなかった。普段どんな本を読むんですか? って聞かれたから、漫画しか大体読みませんね、的な流れだった。
普段読む漫画かぁ。直近で買ったのは新刊だけだなぁ。とか考えた。確か、その時の新刊は大きく振りかぶって、暗殺教室、ちはやふる、王様の仕立て屋、……あとなんだったかなぁ? 忘れたなぁ。あれよ星屑? とかだったかなぁ。
まぁそれで、出版業界の人は「メジャーな漫画ばっかりですね」って言ったんだわ。
まあそうですね。
メジャーな漫画ばっかりですよ。
ってか、……マイナーな漫画ってなんだろ?
本屋に並んでる漫画ってだけでそれはもうメジャーだよ。
単行本にならなような漫画ならマイナーか?
そもそも、コミック派に移行して久しいので、全く雑誌買わないしな。
その買われもしない雑誌を作ってるのが……その人だったなぁ。……その場で気が付かなくてよかった。気づいてたらなんか言うとこだった。
そもそもメジャー漫画しか読んでないの(笑)みたいな感じを出している人いるけど、それ作っている漫画家はメジャー漫画作りたくて血反吐はいてるんだから、メジャー漫画を面白いと認めて読んでる俺を痛い目で見るのよしてくれよ。
メジャー漫画は面白いんだから。面白いからメジャーなんだから。
とかいいつつ、NARUTOは早く終われよ、とか思っていた口だけれど。
二部からクソになった。ジャンプを「もう買わなくていいかな」とか俺に思わせた戦犯漫画だった。
でも流行ってるからまあいいんじゃない?
面白い漫画は正義である。
面白さを俺が感じとれなくても、誰かが感じてたらいいんじゃない?
作家のファンであっても、その作家の新連載がつまらなかったら買わないし、絵は嫌いでも話題だから読んでみたら超面白かったりして集めたりするし。
いいじゃん面白いよ、ワンピース。
面白いらしいよ、NARUTO。
いいよね、JOJO。
すごいよね、ドラゴンボール。
どれも持ってないけどな。
読んでないと、しんじらんないそれで漫画好きとか言うのよしてよ(笑)、と言われ、読んでれば読んでるで、それだけで漫画を読んでます風に言わないでくれる? とか言われるラインナップ。
困りますね。
あの出版関係の人は何を読んでいれば、「なかなかやりますね」とか言ったんだろう。
それで、初刷り300冊くらいの、どこの本屋い行けば買えるんだよっていう漫画だったら満足だったのかな。
聞きたいよ。その初刷り300部の漫画のタイトル。
っていうか、メジャーとマイナーの線引きがめんどう。
メジャーとの対義語、関連語をあげてみると、
「マイナー」
「インディーズ」
とかになるかな。
メジャーな漫画というのはまぁ、売れてて有名で本屋に並んで返品されない漫画でドラマ化アニメ化して外人がクール! とか叫んじゃう漫画てことかな。
それに対し、メジャーじゃない漫画っていうのが、マイナー漫画。
これは、売れてもいなくて本屋に配本されても一冊差しのみですぐ返品されて読者手元届かないような漫画。
インディーズは同人誌。
という見方かな。
インディーズはまあ明確だとして、メジャーとマイナーの線引きが難しすぎる。
だって、俺にとって尊師とあがめて賞とかバンバンとってる超大御所漫画家を、友人はしらなかったんだぜ? んで、その友人が勧めてくる漫画とかアニメと、俺全くしらないの。
俺にとってはドメジャーだった尊師なのに、その友人にとってはドマイナーだった。
その逆もしかり。
もうやめようぜ、メジャー漫画しか読んでないんですね(笑)という風潮。
でもこれは言うとく。
現行ジャンプのスポマンはそれすでに同じストーリーで十年前にやってますから!!
俺より年上の人の、ここ数年でオタクに目覚めた友人からその漫画を勧めらて、「うわぁ、まだソコなんだ」とか思ってしまったりなんだりもごもごもご…
いやいいんだよ。
いいんだよ。
いいんだよ。
でも、……僕より、……年上、なんすよね?
……いやいいんですよ。
はい。
なんだろ、なんか…痛々しいよね。
なんだろうね!!!
明日は仕事帰りに第一松を買いに行くよ。
俺も、見る奴からしたら充分痛い。
痛くたっていいの。
それが俺☆だから。