天球蜂蜜

真面目にふざける。これぞ人生。閉じてる口の中で叫んでいることをここで開放するブログ。

【月9 ラヴソング】 これから始まる月曜のなにか

おそ松さんも終わり、どうやらおそ松さんを乙一が小説化するらしいということに若干のあきれも感じる今日この頃。

 ノベライズもいいけど、この作家使うのよそうぜ、とか思っちゃうのは俺の悪い癖。理由はわからないけれど、なんとなく。

 え? おそ松を乙一がすんの? どんだけ?(なにがどんだけかは俺もわからんが瞬時にそう思った)

 

ここまで稼ごうとすると、さすがにちょっと引く。

まあ、儲けるだけ儲けてくれ。

ブックオフで買うから。

 

とある福山雅治のおかげで、『関連商品』に関してだいぶ疑いの目を向けるようになりました。

よって雑誌なんかも買わないから、オタクネタにもちょいちょいついていけてないけれど、今日はアニメイトで十四松まつりをボックスで予約してきた。

 誕生から現在までの記録を手にする瞬間を思うと四千円なんて安いもんだぜ。

考えてもみろ、福山のライブの値段なんて、9,500円だぜ? 手数料込みで、10000円だぜ?

 

それをもう、払わなくたっていいんだぜ?


買える!!

 

年末に5回ライブに行ってたことを考えれば、買える!

 

沖縄遠征? 大阪遠征? 長崎遠征?

 

 

買える!!!

 

十四松まつりなんて余裕で買える!!!!

 

 

でもノベライズは買わない。

この微妙な線引きが俺自身よくわかっていないけれど。

 

 

あれだな。

昨年の夏のライブで、「レコチョクデイリーランキングが2位だったんですよ。みなさん。どうしたんですかみなさん。みなさん? 1位がほしいなぁ!!」みたいなことを言われて、その後に別に欲しくもなかった曲をみんなでダウンロードして、「一等もらいました! ありがとうお前ら!」とか翌日のライブに言われて、その後のごたごたの際に、どこからともなく「自分らが応援して自分たちの意思でCDとか買っておきながら、今更詐欺だの金返せ打とか、ファンに対してのこの仕打ちだとか、ぎゃーぎゃー騒ぎすぎなんだよオタが。別に福山が買ってくださいって言ったわけじゃねーだろ。お前らが選んだんだろ? それで福山に文句言うのってお門違いも甚だしくない?」という風潮になって、

 

 

いやそうだけれど

 

 

 

言われたから。

 

買って、と奴は言いまくっていたから!!!

 

 

それで買ってしまっていた俺らはバカだった。

 

うん。

 

もう買わない!!!

 

 

俺は俺の本当に欲しいものしか買わない!!!!

 

 

だってあの曲、ほんとは欲しくなかったし!!!!

 

 

ライブで、「しょうがないなぁ、そこまでお願いされたら買っちゃうかな」って気分でダウンロードした。

 

でももうそんな言葉に惑わされない。

 

買うかよ、馬鹿が!!!!

 

 

とう精神が俺に生まれてしまったので、ノベライズとかマジ買わねー。

よっぽどの名作という評判があったのなら買うわ。うん。

 

 

ということで、でもしかし、欲望には弱い俺、買っちゃったよ、おそ松のトレーディング缶バッチ、一個だけ。

 

やった~十四松だ~

 

十四松づいてんな~

 

わ~

 

そして暗殺教室の新刊買って、おまけのカードもらって、

 

 

雪男だ!!!!

 

 

奥村 雪男だ!!!!!!!

 

 

 

雪男だあああああああああああああああああああああああああ!!!!

 

 

今日一番の喜び!!!

 

いやこの数週間で一番の喜び!!!!

 

うっひょおおおおおお!!!

 

小躍りしたい気分。

 

一人、古びたアパートの部屋で、小躍りしたい気分。

 

雪男が、好きです。

 

 

カラ松好き。

雪男好き。

コレクター気質。

俺は俺の好きなものしか好きにならない。

俺は俺の興味あるものにしか興味がない。

俺は俺の欲しいものしか買わない。

興味あるものならゴミでもコレクトする。

その興味がすべて『いい意味で』とは限らない。

『悪い意味で』興味があるものがいくつか存在する。

それには金を惜しむ。惜しむが、必要なら惜しまない。

自分のツボを刺激するなら、それに金と時間を費やすことがある。

 

 

 とあるお台場に、蔦王子というこれがまためんどくさがりがいましてね。観光客やオタクや、ときにはテレビ局だとかにお勤めの「トレンディ」な人たちを相手に日々サービス業に明け暮れているんですがね、当人にはトレンディな要素などまるでなく、いつもおなじジーパンにスニーカー姿で、ぼさぼさの髪を撫でつけもせず過ごしているめんどくさがり屋なんですよ。さすがに仕事中には髪はなでつけますがね。

 めんどくさがりな上に、自分の本音を言わないもんだから、こいつは何を考えているのか分からないと言われているようですが、だからといってその状況を改善しようという気力も起きないほどのめんどくさがりやで。しかしまぁ、最近は仕事で上司ともめたので、心の八つ橋ばめりっと破けて本音があらわになってしまい、時折、素の反応を示すようになりましてね。

 例えばですが、

「いやだからなんだよ」

 という言葉をぽろっとこぼしてしまうようになりました。

興味ないことにはとことん興味がないので、常に、だからなんだよ、だからどうしたよ、それでそれが俺になんかの影響があんの? 俺になんか得があんの? という感覚で生きているもので、これまでは分厚い八ツ橋の皮がそれを覆いつくしていてくれたんですが、破れてしまいましてね、うっかり素の自分がひょっこり出てくるんですよ。

「いやお前最初それいらねーつってたろーがよ」

とかぼそっと言って。横にいた同僚に「どうした?」と言われるくらいには本音が漏れてるくらいにはなっているんですが。

 

 そんな八つ橋やぶれぎみの俺に、ちょいちょい話しかけてくれる同僚が増えましてね、こっちとしてびくびくなんですが、その話題がだいたい

 

 

「福山が月9やるんだね!」

 

 

というものでしてね。

 

どうやら俺には『福山の話を振っておけばこいつしゃべる』という取説があるらしく。

 

しかし奴らはわかっていないんですよ。

 

俺は好きなものはしゃべらない。

嫌いなものはよくしゃべる。

 

といことを、ね。

 

一年前まで、俺は福山の良さについて何一つ語らなかった。

ぶっちゃけ良さをよくわかっていなかったのものある。

福山の顔が好きなわけでもなく、歌が好きなわけでもなく、声が好きなわけでもなく、

『なんかよくわかんないかけど、なんか集めてる』という状態だったので、まあよくわかんかい情熱に引っ張られていたわけだ。ライブは楽しい。というか、福山本人ではなくて、ライブというものが楽しいわけだ。

だからライブに行く。

コミケにも、はまっているジャンルはないし、自分の好きなカップリングはマイナーだからあっても2サークルとかだけど!!! だけど、イベントにはいくんだよ。だって楽しいだろ? 祭だろ? そんな感覚と似ている。

 

だからまぁ、その好きだとかハマるという状態を、『説明してもわかんねーだろーなー』と思っているので、あんまりしゃべんかかった。

 

あれだ。

 

『なんでおそ松さんがそんなに流行ってんの?』

というリア充の質問に

『え?(聞くの? 聞いちゃうの? 言っていいの? 言っちゃうよ? 語っちゃうよ?)(でも語らず)』

という反応をするのに等しい。

 

 

けどそんな俺が最近福山に関して話しだしんでございます。

それはひとえに、理解されない情熱がちょっと変わったからでしてね。

 

『やべえ、こいつクズだ、超ウケる』状態とでも言いましょうか。

 

そういえば、前に福山関連の友人に説明したことがありましてね。

『なんだろー【福山雅治という作品】にはまってる感じ? 福山のつくる作品とか、福山が出てる作品を、じゃなくって、なんだろ。奴の人生が俺にはすでに一つのエンタメ作品というか? 万年二位男から、いつしか完璧な男性像になっていて、でも独身で? なんだかおもしろいキャラクター設定じゃん? で? 結婚して? これまでがうっすいうっすいメッキを幾重には重ねてできてた人間ってのがばれて? 今後、どんな物語展開にもっていくのか。やつの人生が、誰かの手で書かれた小説だとしたら、そのライターの腕の見せ所っていうか? ほら、面白い漫画でさ、楽しくって集めてたけど、途中で別の章に入った途端に超つまんなくなるってのあるじゃん。特にジャンプに多いんだけど。俺でいうところのNARUTOなんだけど。福山的に、今、章が変わったところ? 創造主のいる世界でのライターがどんな風にやつの人生を転がしてゆくのか、見どころじゃん? 裸の王様ルートなのか、落ちぶれルートなのか、あの人は今ルートなのか、それともこの人気を保持したまま伝説になるルートなのか、もしくは、ドラックがばれて人生奈落の底ルートなのか。楽しみじゃね?』

こんな感じの。

『人気を保持したまま伝説ルートなら俺はその漫画を買うのやめるけど。作品としてすっごいつまんないし。伝説ルートにするなら一波乱二波乱、それどころか一回奈落の底に叩き落してから、七十過ぎたあたりで、まさかの復活!! くらいにしてもらわないとねー』

とも言って。

『いやー、楽しみー。空の上のライターの腕がどれほどのものか』

とか言ってたら、友人は。

『大した腕のわけねーって。というか、あいつ自身が大した人間じゃねーしw』

と答えましたんで、へえ。

その人は、我々の仲間内で最も福山を応援していた人間で、結婚後に手のひらをかえしたように福山をけなすファンたちを『どうしてそんな風にいうの? 私たちはましゃにいろんな楽しいことや幸せをもらったのに!』と雅治擁護派だったのに、結婚後初のラジオ放送で

 

 

『あいつ駄目だ。あいつクズだ。ほんと人としてありえねえクズだ』

 

 

と、我々が驚愕するほどに福山を見限った人物でもありますんですよ。

 

 

とうに見限っていた俺は、その日はラジオなど聞かずに浅草の『アミューズミュージアム』のバーでましゃ友と一杯ひっかけていて、アミューズ傘下のその店で、他の客が誰もいないからと言って、これまでに積もり積もった小さな愚痴を言い合っておりまして。

「なんなの? 三形態でCDだすとか!! ほんとむかついてた! ……とはいうものの、実さ最後の(笑)シングル、通常版しか買わなかったんだけど」

「……ほんと?」

「うん。みんなの手前、言えてなかったんだけど」

「大丈夫、実は俺も、買ったはいいけど、開封してないし。聞いてないし。ぶっちゃけると、ファンクラブ限定版、買わなかったし」

「!!! 良かった!! 私だけじゃなかった!!!」

「だっていらなくない? いらないよね? 正直、いらないよね? 言えなかったんだよ、実は!!」

「いらない!! ほんとにいらない!!! だいたい、魂リクとか、なに、銭形平次って!!!」

「あのなかの曲、ほとんどいらないんだけど!! レコード盤も一応買ったけどさ」

「蔦王子偉い! 私買わなかった。だっていらないもん」

 

という、これまで言えなかった本音をさらしておりました。

 

そんな中、そういやラジオで何言ったんだろうね。またファンをつなぎとめるような調子のいいこと言ってんじゃないの、とか言い合い、ラインを見る友人。

『あの男クズ。あいつ最低。社会人として最低』

というラインに、一瞬言葉を失っている友人。

どうした? なにがあった? なにを言った雅治。

 

さまざまなことが不安になってくる俺たち。

 

そして、どうやら福山は真に応援していたファンの大多数を切り捨てたということが分かりましてね。

 

いや、ほんと、あの人がああも福山嫌いになるとはだれも予想をしていなかった。

 

 

 

 

 

ということが俺は楽しい。一読者として。

 

 

一読者として、俺は今絶好調に職場で福山についてしゃべるのだ。

 

たしかに、俺の取説どおり、俺は福山の話題をふればしゃべるだろう。

前よりも、というか前はほとんどしゃべらなかったけれど、きっと今は酷く楽しそうにしゃべるだろう。

 

「蔦王子~、今度、月9やるじゃないすか、福山君」

「そうなんですよ。あの気持ち悪いドラマ」

「き、きもっ!?」

 

俺の口からまさか福山気持ち悪いが出てくるとは思わなかったであろう人々は一瞬、あれ!? という顔になる。

だから続ける。

「二十歳以上年下の女とのラブストーリーですよ。結婚したと思ったらそんなの。気持ち悪いよね」

「……」

「しかも、設定が元ミュージシャンで、相手は駆け出しのミュージシャンの女の子だとか。気持ち悪いでしょ。どんだけ自分にかぶせてくるかなー? あははキモ」

「……」

「これでどれだけのファンが戻ってくるか、楽しみだよね。ははっ」

「ははって」

とかそんなんになる。

 

 

最近では、そんな俺の言葉にそくざにスマホを滑らせて、前予想のサイトだとかツイッターだとかを見ながら

 

「ほんとだ。ほぼ気持ち悪いっていう感想しかないじゃないすか。大丈夫っすか、これ、やるまえから」

と言う同僚も。

「第一に、福山の設定が、顔だけを頼りに女のところを点々として二十歳以上年下の女の家に転がり込むtっていうとこがもう、アレだよね」

「それ月9でいいんすか。もっと深夜でやるべきなんじゃないすか」

「深夜でもちょっと引くよね。つーか、どこまで顔の良さを強調するんだって話だよ。そしてこのストーリー設定がもうひどい。やっちゃいけにやつ。やばい。やばすぎてむしろ気になる。どんだけクソドラマになるか気になる。クソドラマならそっこーで切る」

「途中から見なくなったりもするんですか?(福山でてるのに?)」

「つまんないなら見ないねー(ガリレオ2はぶった切ったし、DVDも買わなかったしな)」

「やっぱ主題歌とか歌うんですかね」

「ああ。なんか福山は作詞作曲らしいよ。んで、駆け出し歌手?っていうヒロインが歌う」

「それ誰も求めてないヤツなんじゃ」

とか普通にリア充に言われるという。

だよね。

「売れるかねー、これ。まあ頑張れっていう?w」

「観るんすか?」

いや、観ないけど。観たくないけど。

関わり合いになりたくない。

とも言えず

「まあ観れないよね。たぶん、普通に仕事だから。遅番で終電で帰るし。うち、予約機能テレビにないし」

「そうすか」

「……あ、でも、初日だけ中番だ。観れるかも。すぐに退勤カード切って、直通電車に乗れて、途中にコンビニとか寄らずにまっすぐ帰れば、ギリ間に合うかも」

「じゃあ初回はみれるんすね」

「だねー。…………あれ、二週目もだ」

「じゃあ二週は観れるんですね」

三週目は休みだった。

 

あれ?

 

あれれ?

 

 

これはもしかして?

 

 

俺は帰りがけ、シフト担当を探した。

居なかった。

なので、その場にいたチーフに

「あの、マネージャーって帰りました?」

「あー。ついさっきカード切ってたな。たぶん帰ったよ。残業だったし。なんかあった?」

「いや、お礼を言っておこうかと」

「お礼?」

「あー、いやー、……いや、あのですね、4月のシフトなんですが」

「うん」

「いつも遅番じゃないですか」

「うん」

「なのに、月曜だけ中番が多くて」

「うん」

 

 

「これはもしや、……月9だから、かなー? って。もしかして、月9に間に合うように、シフト調整してくれてたり? とか、思って」

 

はは。

まさかね。

はは。

 

「ああ。それはリアルに、あるね」

 

 

!!!!!!!

 

 

 

俺の福山好きはそこまで浸透していた。

 

 

「リアルリアル」

 

「あはは」

 

 

 

ということで、できる限り、俺はあの気持ち悪いドラマ「ラブソング」を観ることになる。

もはやこれは社命である。

シフト担当の気遣いを無駄にはしない。

むしろ、シフト担当に毎週のレポート提出も辞さない覚悟である。