村上春樹の新作発売だが、ハルキストではない
ハルキストではないくせに、本屋のイベントが好きなので、発売イベントの野次馬に行く。
代官山TSUTAYA。深夜。
あやうくメディアから取材を受けかけて、慌てて断る。
ハルキストではないのであるごめんなさい。ほんとにごめんなさい。
村上春樹との出会いは中学か高校であったが、お互いの性格の不一致により早々に別れた。つまりねじまき鳥クロニクルが理解不能で、一巻だけ読んで終わったのだ。一巻だけでも読みきったのを誉めてほしいと本気で思った。
つばのでかい変な帽子をかぶった変な女と猫がでてたような記憶があるが、それも定かではない。
ねじまき鳥クロニクルのジャケット(ハード版)に惚れたが、中身が中学高校のガキにはついてゆけなかったのである。大人はこんなん読めるんか、すげーなあー、と思った。
その後、大人になり文庫本を立ち読みしようとしたが、どうやら軽いPTSDのようで脳が受け付けない。
友人から「これなら読める!」と、スプートニクの恋人を貸してもらう、というか押し付けられる。
確かに読めた。
内容は、主人公の僕のブスな女友達が既婚者の美女の女に惚れて、なんだか知らんがセックスして付き合ったんだかよくわかんないけど、なんかいなくなって、最終的には無一文の状態になったブスの女がどっかから僕のとこに電話がかかってきて、終わる。みたいな? 既婚者の美女は髪が真っ白で、パリだかどっかの観覧車から自分のパートナーが浮気してる場面をみて観覧車から降りたら髪が真っ白になってたお安いマリーアントワネットさんみたいな感じ。
読めたけど、だからなんだ。
そんな感じ。
でもまあ読めたので、他にもチャレンジしようと風の歌を聞けを読んだ。
読めた。
読後は、うん、だからなんだ。というもので、なんか女がマンションに来て、バーにいって、おねえのマスターとフライドポテトがどうの。
よくわからんが。
あ。
ただ、言えることは。
村上春樹の描く女たちとは、リアルでいたら友達になれないタイプ。
というが、カカワリアイにはなりたくないタイプ。
リアルでいたら、あっちが俺に眼中なさそう。
平行世界の住人レベルに相容れない。
あと、主人公の男は、だいたい全力で殴り付けたいタイプ。殴って殴って無にかえしたい。
なんでかよくわからんが。
主人公の男は、こいつ、人間から生まれてない気がする。木のまたとかじゃなく、あぶくと一緒に涌き出てきてなんかこの世界に定着しました、みたいな存在に思えた。
あ。
異世界転生してきたのかな?
異世界転生してきたけど、なんのスキルもないあぶくみたいな男。
風の歌を聞けを読めたので、次もなんか読もうとおもってなんかを買ったが、ほとんど読まずに紛失。
タイトルも覚えてない。
押し入れか机の下か部屋の隅の本のタワーの崩れかけてる基礎部分にあると思われるが、タイトルを探すためだけに部屋中をひっくり返す価値は見いだせない。
しかし良い? 機会である。
悪名だかきノルウェーの森にでも手を出してみるか。
実行に移すかは不明だが、水上勉の金閣寺炎上が読みたい今日この頃である、終わり。
と思ったら、タワーの比較的上にあった。羊をめぐる冒険、である。
半分近く読んでいたようだ。
内容は覚えてない。
金閣寺炎上が読みたい。